公益財団法人航空機国際共同開発促進基金(International Aircraft Development Fund)

技術資料提供 Technical Information Service

航空機等に関する解説

はじめに
当基金では、航空機関連情報提供事業の一環として、以下の背景、目的の下で、標記「航空機等に関する解説」を作成し、ホームページに掲載しています。
背景 ~情報の共有化~
航空機は、苛酷な条件下での運用と100%の安全性が求められる技術の集積から成り立っており、航空機産業は付加価値が高い、他産業への技術波及効果が大きい、典型的な知識集約産業であり、技術立国を目指す我が国で欠くことができない産業と位置付けられている。現在、世界の航空機産業の2%程度の売上げを占めるに過ぎない、日本の航空機産業を飛躍的に拡大させるには、航空機の機体・エンジン・装備品に関する設計・材料・製造・情報通信等の先端技術分野の技術研究開発を注力して発展させることが肝要となる。これらの技術分野には、複合材料・耐熱合金・CFD・精密鋳造加工技術・板金成型技術・環境負荷低減技術・燃料電池等の多岐の分野が含まれており、これらの技術は、機械工業・化学工業・電気/電子工業・IT産業等の多くの関連産業に於いても有効に活用されると同時に、更なる新技術開発の誘因にも成り得るものである。
我が国で「ものづくり」の空洞化が進んでいる現在、他国が追随できない先端技術を持って現状を改善することが、我が国の航空機並びに機械産業全体の発展に繋がり、更に我が国が今後、国際舞台にて主体的、且つ指導的役割を果たして行くためには、航空機等を中心とした機械工業全般に関する最新技術情報を共有することは必要なことである。
目的 ~情報の提供~
航空機産業の中で、今後、大きな成長が見込まれる民間航空機分野は、今や開発・生産における国際共同開発が趨勢となっている。今後、我が国が国際共同開発において主体的、且つ指導的立場を確保し、戦略産業である航空機産業等を振興するには、国際共同開発の幅広い要因である設計技術・生産技術・市場・販売・人材等の動向を的確に把握し、産学官の関係諸機関が共通認識を持って対処することが必要である。この共通認識の上に立って、政策・経営戦略を策定することが国際共同開発を成功に導く一大要素となる。
このために、航空機産業等に関する必要な情報を収集し、整理分析した上で、解説記事として纏め、本ホームページ上に掲載し、広く情報提供していくことが本事業の目的である。
これらの情報提供により、世界の航空機産業等に我が国が貢献し、航空機等の国際共同開発事業と各種関連産業の振興への一助として寄与できれば、幸いとするところである。

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